今、長野県で最も力を入れているぶどう品種が赤系のクイーンルージュ。
その認知はナガノパープルやシャインマスカットにはまだまだ及ばないものの、その味は一度食べたら虜になる人(特に女性)が続出しています。
長野県は、ナガノパープル、シャインマスカットにクイーンルージュを加えた3つの品種を「ぶどう三姉妹(登録商標)」としてPRに力を入れています。
この記事では、そんなクイーンルージュの魅力について詳しく解説していきます。
1. クイーンルージュとは?
クイーンルージュは、2021年に長野県で初めて出荷された生食用の赤系大粒ぶどうで、長野県果樹試験場で育成され、両親はシャインマスカットとユニコーンです。
シャインマスカットが親であるため、葉や枝の色も似ており、近年の品種ということもあり病害虫への耐性も兼ね備えています。
味としての特徴は、22~23度という高い糖度、さくらんぼのような風味やほのかに感じるマスカット香です。
また、シャインマスカットよりも皮が薄いため、口の中に残らないことや青臭さを感じることなく味わうことができるのも大きな魅力でしょう。
そして、クイーンルージュを初めて食べた多くの人たち(特に女性)は、「シャインマスカットよりもこっちの方が美味しい」と、一瞬でその魅力のファンになっている光景をたくさん目にします。
2. クイーンルージュの旬はいつ?
クイーンルージュの旬は、9月上旬から10月中旬です。
この時期は、夏から秋にかけてしっかりと太陽を浴びたブドウが熟し、最高の甘みと風味を持つようになります。特に、気温の変化が大きい初秋の頃に収穫されるクイーンルージュは糖度が高く風味豊かです。
この時期のクイーンルージュは、果肉がしっかりとしていて、かつ甘みが凝縮されているため、まさに食べ頃です。新鮮なクイーンルージュは市場に並ぶ期間が短いため、旬を逃さないように気をつけましょう。
3. クイーンルージュのおすすめの選び方
色とツヤに注目
新鮮で美味しいクイーンルージュを選ぶ際に最も重要なのは、着色とツヤです。
皮の色が均一で、鮮やかな赤色をしているものが成熟しており、色が濃いほど甘味も強い傾向にあります。
また、表面がツヤツヤしているぶどうは一見美味しそうに見えますが、ぶどうから出るミネラル成分であるブルームが落ちてしまっているため、皮の表面に白い粉のようなものがついている房を選びましょう。
粒の大きさと張りをチェック
粒が大きく、均等に並んでいるクイーンルージュは、しっかりと栄養が行き渡って育った証拠です。また、粒の表面にしっかりとした張りがあり、指で軽く押しても弾力を感じるものは新鮮です。
それとは逆に、粒がしぼんでいたり、表面にシワが見られるものは、鮮度が落ちている可能性があります。
軸の部分も見逃さない
意外と見落としがちですが、クイーンルージュに限らずぶどうを選ぶ際は、軸の部分もチェックしましょう。軸がしっかりと緑色で水々しいものは、収穫されたばかりで新鮮です。
それに対し、軸が茶色く乾燥しているものは、収穫してから日数が経過し鮮度が落ちているため選ぶことは避けましょう。
4. クイーンルージュの美味しい食べ方
そのまま食べる
クイーンルージュは、皮が薄く、食べやすい品種ですので、そのまま食べるのが一番のおすすめ。
口に入れた瞬間に広がる甘みと香りをしっかりと味わうためには、食べる時まで冷蔵庫で冷やしておき、常温に少し戻してから食べるとより一層美味しさが際立ちます。
ぶどうは基本的に温度が下がると糖度も下がってしまうため、冷蔵庫で冷えきった状態で食べると本来の糖度を味わうことができません。
少し常温に戻してから食べた方が美味しく味わえることを覚えておきましょう。
デザートやスイーツに活用
クイーンルージュは、デザートにもアレンジしやすいフルーツで、タルトやケーキのトッピングとして使うと、華やかで上品なスイーツに仕上がります。
また、ゼリーやコンポートにしても、甘みが生かされて美味しくいただけます。加熱しても味が崩れにくいので、幅広いスイーツに活用できます。
ぶどう園さんすけのクイーンルージュは、知人のクレープショップでメニューとして加わりお客様たちを喜ばせています。
フルーツジュースやスムージー
クイーンルージュを使ったフレッシュジュースやスムージーは、栄養価が高く特に朝食や暑い日にはさっぱりと楽しめます。クイーンルージュの甘みとフレッシュな風味が、他のフルーツや野菜とよく合い、健康的で美味しいドリンクに仕上がります。
5. クイーンルージュの保存方法
冷蔵保存
クイーンルージュは、冷蔵保存がおすすめです。特に購入したばかりの新鮮な状態を保つためには、新聞紙やキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ野菜室で保存すると、乾燥を防ぐことができます。
冷蔵庫内での保存期間は、約1週間程度です。
冷凍保存
もし食べきれない場合は、冷凍保存も可能です。クイーンルージュを洗って水気を取り、1粒ずつジッパーバッグに入れて冷凍します。冷凍したクイーンルージュは、シャーベットのような食感になり、そのままおやつとして楽しんだり、スムージーの材料としても活用できます。
6. クイーンルージュの栄養価
クイーンルージュは、美味しいだけでなく、栄養価も豊富です。主な栄養素として、ポリフェノールやミネラルが豊富に含まれており、これらは抗酸化作用があり、健康や美容にも良いとされています。また、ぶどう特有の糖分はエネルギー源となり、疲労回復にも効果的です。
7. まとめ
クイーンルージュは、その甘さとスッキリとした食べやすさから、これからどんどんと人気が出てくるぶどう。
旬の9月から10月にかけて、しっかりと熟したものを選び、新鮮なうちに楽しむことが大切です。選び方や食べ方、保存方法を工夫しながら、クイーンルージュの美味しさを存分に味わってみてください。