今、人気を集め始めているのが長野県の新品種ぶどう「クイーンルージュ」。
その美しい赤色と芳醇な味わいが一級品で、多くのフルーツ愛好家に支持されています。
ここではクイーンルージュの魅力や特徴、味や糖度、食べ方、旬の時期、そして栽培のこだわりまで詳しくご紹介します。
1. クイーンルージュの魅力
クイーンルージュは、長野県で開発された赤色系の高級ブドウで、粒の大きさ、色、形がすべて揃った美しさが特徴です。その名にふさわしい「女王」のような優美さで、果物の中でもひときわ目を引きます。高い糖度とジューシーな果汁、そして香りの良さから、特別なギフトやデザートにも最適です。
また、開発した長野県ではクイーンルージュ、ナガノパープル、シャインマスカットの3品種のぶどうを「ぶどう三姉妹®️」として全国に向けて発信しています。
2. クイーンルージュの味
クイーンルージュは、甘みが濃厚でありながらもさわやかな酸味が特徴的です。
一粒口にすると、芳醇な果汁があふれ出し、さくらんぼのようフレッシュな香りとシャインマスカットのようなマスカット香が口いっぱいに広がります。果肉も柔らかく、皮も薄いため、皮が口に残ることもなく食べられるのが嬉しいポイントです。
糖度の高い甘さの中にほんのりとした酸味が混ざり合い、最後まで飽きのこない美味しさが楽しめます。
3. クイーンルージュの糖度
クイーンルージュの糖度は平均22~23度と非常に高く、濃厚で強い甘みが最大の特徴です。
一般的なぶどうよりも糖度が高いため、しっかりとした甘さを感じることができます。
この糖度の高さが、クイーンルージュの上品な甘さの秘密であり、着色を見極めて完熟した状態で収穫されることが多いため、濃密な味わいが楽しめます。
4. クイーンルージュの色
クイーンルージュの「ルージュ」とはフランス語で「赤」を意味し、その名の通り深く鮮やかな赤色が特徴です。果皮は透き通るような美しい赤色で、光を当てるとツヤツヤと輝きます。
この美しい色合いがテーブルを華やかに彩り、写真映えもするためSNSでも注目されています
ただ、赤系ぶどうの着色は難しく、綺麗に着色するように時期を見計らって葉を除去し日光に当たる時間を増やす作業であったり、収穫時期が遅れると色が着きすぎるというケースもあり、ぶどう農家泣かせの面もあります。
そのような壁をクリアして綺麗に着色したクイーンルージュを収穫できた時の喜びはひとしおです。
5. クイーンルージュの食べ方
クイーンルージュは皮ごと食べられるので、手軽にそのまま食べるのがおすすめです。
冷蔵庫で冷やすと甘みがより引き立ち、さわやかさも増します。
また、ケーキやクレープ、アイスなどのデザートにトッピングすることで、彩りと甘みが料理全体のアクセントになり、パティシエたちにも喜ばれています。
bomaru_crepeという人気のクレープ屋さんでは、クイーンルージュ、ナガノパープル、シャインマスカットをたっぷりと使ったスイーツを堪能することができます。
6. クイーンルージュの旬
クイーンルージュの旬は、9月上旬から10月中旬にかけての夏の終わり頃から秋までです。
この時期に市場に出回るクイーンルージュは糖度も風味も最高潮で、最もおいしい状態です。
産地直送品や現地直売所で収穫直後の新鮮な状態を購入できれば、甘さと香りが最大限に感じられるため、ぜひ旬の時期に味わってみてください。
また、お店に並んでいるクイーンルージュを選ぶ際は、次のポイントをチェックして新鮮な房を選ぶようにしましょう。
- 軸が水々しく綺麗な緑色であること(茶色い軸は収穫から日数が経過し鮮度が低い)
- 軸が太いこと(軸が太いということはそれだけ栄養の通りが良いということ)
- ブルーム(白い粉)が付着していること(ぶどうから出るミネラル成分であり鮮度が良い証拠)
7. クイーンルージュの栽培方法
クイーンルージュの栽培は、高い技術と丁寧な管理が必要です。
日照や温度、適切な水分管理が糖度や風味に大きく影響するため、ぶどう農家は細心の注意を払って育てています。
特に着色時期を迎えた時の葉の枚数管理は重要で、房周辺の葉の枚数を一定数減らして日光が当たるようにすることが着色に大きな影響を与えます。
葉を減らす時期が早過ぎると房の肩周りが日光に耐えられずに変色してしまうため、良い房型に仕上げることができなくなってしまいます。
その他に袋掛けや剪定などの細かい作業も行われ、減農薬や無農薬で栽培されることも多く、安全・安心なフルーツとしての評価も高めており、生産者の手間と愛情が詰まったクイーンルージュだからこそ、他にはない風味と品質が実現しています。
まとめ
クイーンルージュは、美しい赤色と濃厚な甘さ、程よい酸味が絶妙に調和したプレミアムな大粒ぶどうです。
皮ごと食べられるためシンプルに楽しめ、冷やして食べることでさらに甘さが引き立ちます。9月から10月の旬の時期に購入することで、最も美味しい状態で味わえるため、特別な機会や贈り物にもぴったりです。
丁寧に栽培されたクイーンルージュをぜひ一度試して、その上品な味わいを堪能してみてください。