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農業×ネット

農家こそマーケティングが必要な理由【数字で理解する残酷な現実】

目次
  1. 結論|マーケティングを知らない農家は、どれだけ作業しても利益が伸びない
    1. ✔「農業 × マーケティング」が唯一の突破口である。
  2. 「なぜマーケティングが必要なのか」を数字で見てみる
  3. 農業は「価格を決められない構造」になっている
    1. ◎JA・市場の価格決定構造
    2. ◎数字で見るJA依存の限界
    3. ◎直売所は“見える黒字”だが“隠れ赤字”
  4. マーケティングを導入した農家は何倍伸びるのか?
    1. ①利益率:直売所50% → EC80〜90%
    2. ②販売価格:市場の1.6〜2.5倍
    3. ③リピート率:直売所の3倍以上
    4. ④可処分時間:EC導線で年間100時間削減
    5. ⑤売上の安定性:予約販売で収穫前に完売
  5. 農業×マーケティングは相性が良すぎる
    1. ①農産物は“物語”で売れる商品だから
    2. ②写真1枚で価値が伝わる
    3. ③SNSとの相性が抜群
    4. ④農繁期・農閑期のメリハリがマーケティング向き
    5. ⑤小規模でも勝てる
  6. マーケティングで成功した農家(作物別)
    1. ぶどう農家(自分の実例)
    2. イチゴ農家
    3. 野菜農家
    4. 米農家
  7. 農家でもできるマーケティングステップ(テンプレ)
    1. STEP1:価値の言語化(3つ書くだけ)
    2. STEP2:SNS発信(7:3の黄金比)
    3. STEP3:LINE導線を作る
    4. STEP4:商品ページの型
    5. STEP5:予約販売
  8. マーケティング不足の危険20項目
  9. よくある質問
    1. Q1:マーケティングは難しい?
    2. Q2:SNSが苦手でもできる?
    3. Q3:お金はかかる?
    4. Q4:どの作物がマーケティングと相性がいい?
  10. まとめ|マーケティングは農家にとって“贅沢”ではなく“必須”

結論|マーケティングを知らない農家は、どれだけ作業しても利益が伸びない

農家は誰よりも働いています。
朝早く起きて、天候に一喜一憂し、作物の成長を見守り、重労働を積み重ねながら一年を通して動き続けている。

それでも——
売上は上がらない。利益は残らない。時間に余裕がない。

この“農業の不思議”の理由は、農家が怠けているからでも、努力が足りないからでもありません。

農業という産業は、

  • 価格を決められない

  • お客様と直接つながれない

  • ブランドが蓄積されない

  • リピートが起こらない

  • 労働集約型で効率が悪い

  • 団体(JA・市場)に依存している

という 構造的に“搾取される側”になる仕組み だからです。

では、この構造から抜け出すために何が必要なのか?

答えは一つ。

✔「農業 × マーケティング」が唯一の突破口である。

マーケティングとは、派手な広告でも、学者のような難しい分析でもありません。

農家に必要なマーケティングとは、

  • お客様とつながる方法

  • あなたを選んでもらう理由を作る方法

  • 適正価格で買ってもらう方法

  • リピートが積み上がる仕組み

  • 来年以降、安定して売れ続ける状態を作ること

つまり 農家が主導権を取り戻す技術 です。

そしてこの事実は、“数字”を見れば一発で理解できます。

「なぜマーケティングが必要なのか」を数字で見てみる

この記事にたどり着いた方の多くは、次の悩みを抱えています。

  • 直売所が思ったより売れない

  • JA出荷だと単価が安い

  • ECに挑戦したいけど自信がない

  • SNSを頑張っても売れない

  • 他の農家の成功例が羨ましい

  • 営業やマーケティングに苦手意識がある

「農家にマーケティングは本当に必要なの?」
「マーケティングでどれだけ変わるの?」

この記事は、この疑問を“数字で”徹底的に解決します。

農業は「価格を決められない構造」になっている

農家の収入が伸びない最大の理由は、マーケティングの不在ではなく、そもそも農業という産業構造に問題があるからです。

◎JA・市場の価格決定構造

市場価格は次に左右されます。

  • 天候

  • 他産地の出荷量

  • 流通量

  • 需要

  • その日の相場

  • 小売店の仕入れ状況

つまり、農家の努力値が1ミリも反映されない。

農家はまるで“農業ガチャ”です。

▼1年かけて育てても
→ 需要が落ちれば価格も落ちる。

▼品質を最大限こだわっても
→ 他産地に大量出荷があれば価格は下がる。

こんなに努力が反映されない産業は、農業以外にほぼありません。

◎数字で見るJA依存の限界

平均的なJA出荷の利益率は 30〜50%
(※作物によっては20%台も珍しくない)

一方で、

  • 人件費

  • 肥料代

  • 施設代

  • 資材費

  • ガソリン

  • 農薬

  • 農機の維持費

を引くと、手元に残るのは10〜20%程度。

これでは次世代が農業を継がないのも当然です。

◎直売所は“見える黒字”だが“隠れ赤字”

直売所のメリットはあります。
しかし、数字で見るとその実態はこうです。

▼直売所の利益率

平均 50〜60%

悪くないように見えます。

しかし、農家が見落としているのが時間コスト

  • 出荷するための梱包

  • ラベル貼り

  • 持ち込みの運搬

  • 朝の行列

  • 帰りのガソリン代

  • 売れ残りリスク

これを労務換算すると、利益率は実質20〜30%

しかもリピートは“誰が買ったか分からないのでゼロ”。

直売所は“楽だが伸びない販路”なのです。

マーケティングを導入した農家は何倍伸びるのか?

ここから核心です。

マーケティングを導入した農家は、
数字が劇的に変わります。

①利益率:直売所50% → EC80〜90%

実際のEC利益率は以下。

  • STORES:5〜8%

  • 梱包資材:5%前後

  • 送料(お客様負担 or 一部負担)

  • 手数料含む総費用:10〜15%

単純計算で、
**利益率は80〜90%**が現実的。

直売所の“2倍以上”です。

②販売価格:市場の1.6〜2.5倍

ECでは

  • ストーリー

  • 生育過程

  • 栽培方法

  • 房づくりや選果のこだわり

  • 農家の人柄

  • 写真

こうした“価値”が価格に反映されるため、市場価格と比較すると1.6〜2.5倍に。

実際、私のぶどうは、JA価格の2倍以上の単価です。

③リピート率:直売所の3倍以上

直売所
→ リピート率0%?

EC
→ リピート率20〜40%

特にLINEを導入すれば、リピートは雪だるま式に積み上がります。

④可処分時間:EC導線で年間100時間削減

直売所は「毎回」作業が発生します。

ECなら

  • 注文管理

  • 梱包

  • 発送

  • 顧客管理

すべて“まとめて処理”できるため、年間100時間以上削減できます。

⑤売上の安定性:予約販売で収穫前に完売

マーケティングを取り入れた農家の特徴は、収穫前に売上が確定すること。

これが農家にとって最大の恩恵です。

農業×マーケティングは相性が良すぎる

農業は“売れる要素”の宝庫です。

①農産物は“物語”で売れる商品だから

工業製品は「スペック」で勝負。
農産物は「ストーリー」で勝負。

  • どんな畑?

  • どんな想い?

  • どんな環境?

  • どんな手作業?

  • どんな人が育てている?

農産物ほど物語性のある商品はありません。

②写真1枚で価値が伝わる

農作物と写真は最高の相性です。

  • 樹上の美しい果実

  • 手作業で房を整える様子

  • 朝日の中の畑

  • 収穫の喜び

  • 農繁期の大変さ

ただの日常写真が“ブランド価値”になります。

③SNSとの相性が抜群

農産物=生活に密着 × 見た目の良さ × 季節性

Instagram・XなどSNSで発信しやすく、ファンがつきやすいジャンルです。

④農繁期・農閑期のメリハリがマーケティング向き

マーケティング作業は、農閑期にまとめてできる。

これは農業の最大のアドバンテージです。

⑤小規模でも勝てる

マーケティングは「規模より個性」。

大規模農家より、小規模農家の方がマーケティングはしやすいです。


マーケティングで成功した農家(作物別)

ぶどう農家(自分の実例)

マーケティング導入前
→ JA・直売所メイン、価格不安定

マーケティング導入後
→ EC比率90%
→ 全て完売
→ 価格を自分で決められる

イチゴ農家

SNSで“生育ストーリー”を発信
→ 予約販売制に変更
→ 収穫前に完売

野菜農家

LINEを導入
→ 毎週定期購入者が安定
→ 作る量を調整できる

米農家

ブランド化(ストーリー+写真)
→ 単価1.8倍
→ リピーター増加

農家でもできるマーケティングステップ(テンプレ)

STEP1:価値の言語化(3つ書くだけ)

  • 品種

  • 栽培方法

  • こだわり

  • 他の農家との違い

STEP2:SNS発信(7:3の黄金比)

7割:日常・成長記録
3割:こだわり・専門性

STEP3:LINE導線を作る

誘導文はこれだけでOK。

「販売開始はLINEで優先的にお知らせします」

STEP4:商品ページの型

  • 価値

  • ストーリー

  • 特徴

  • 不安解消

  • Q&A

STEP5:予約販売

農産物は“季節商品”なので相性抜群。

マーケティング不足の危険20項目

  1. 価格を自分で決めていない

  2. 誰が買ったか分からない

  3. SNSプロフィールが弱い

  4. LINE導線がない

  5. 商品の価値を言語化していない

  6. 直売所に依存している

  7. ストーリーが発信できていない

  8. 写真が弱い

  9. 商品ページが短い

  10. リピートの仕組みがない

  11. お客様情報が蓄積されない

  12. 予約販売ができていない

  13. 農閑期にマーケティングをしていない

  14. 年間スケジュールがない

  15. 売れる理由が作れていない

  16. 価格が市場任せ

  17. SNSが伸びない

  18. 発信が自己満足

  19. ECができると思っていない

  20. 売上の見通しが立たない

よくある質問

Q1:マーケティングは難しい?

→ 農業のほうが100倍難しいです。

Q2:SNSが苦手でもできる?

→ 発信量ではなく「導線設計」が核。

Q3:お金はかかる?

→ 必要なのはスマホ1台のみ。(PCがあれば尚、可)

Q4:どの作物がマーケティングと相性がいい?

→ 全作物。
特に果樹・野菜・米・花卉は強い。

まとめ|マーケティングは農家にとって“贅沢”ではなく“必須”

農業はこれから、作るだけの時代から「選ばれる時代」へ変わります。

マーケティングとは、派手なことをするのではなく、

✔ あなたの作物の価値を伝える
✔ 適正価格で買ってもらう
✔ リピートを積み上げる
✔ 売上の見通しを作る
✔ 主導権を取り戻す

ための技術。

つまり、農家が豊かに生きるための“武器”です。